「博士の長靴」 〜読書感想〜
これは、ある一人の博士のまだ若い頃から始まり、博士の息子、孫のエピソードを、それぞれに纏わる人々の視点で語られているお話しで、最後の6話目だけは、博士のひ孫の視点で語られています
一つ一つの話に繋がりがあって、時々「あれ?この人って」と前の話を見返したりして納得するのも面白くて
また、大きな事件が起こるわけでもなく淡々と語られる話が、静かにゆっくりと進んで行き、それなのに何故か惹きつけられ、私には心地よく感じられました
タイトルの『博士の長靴』は、何故これにしたのかと疑問に思っていましたが、6話目のひ孫の玲くんの話によって、何となく腑に落ちた気がして、こうしてこの家族は、これからもずっと続いていくんだなと心がじんわり暖かくなりました
そして個人的には、博士がいつも言っているという『〜人間も、他の生きものも、あるがままを受け入れるしかない』っていう言葉が心に刺さりました
本には語られていませんが、密かに玲くんのお父さんてあの人かな?と思ったりしています
読まれた方、どう思いましたでしょうか?
皆さんにとって今日が良い日であります様に